厚別区民報原稿(2016年3月23日)
市政改革に挑戦
「子どもをスキーに連れて行きたいが…」
入学式を控え子どもはワクワクしていますが親にとっては何かとお金がかかり大変な季節です。観光文化局の予算特別委員会では、スポーツまちづくり推進費に関連して「さっぽろ子ウインタースポーツ料金助成事業」について取り上げました。この事業は、1シーズンに1度、市内の全小学校の3年生を対象にスキー場を利用する際のリフト料金やスケート場を利用する際の貸靴料に対する助成を行うものです。対象となる児童数は約15,000人、2016年度の予算計上額は1,500万円になります。助成方法は、リフト代金として1人当たり1,000円分、スケート貸靴料金として1人当たり2時間分の貸靴料300円分をそれぞれクーポンとして配布するというものです。子どものスポーツ推進のための予算化は良いことですが、リフト代のクーポンを配布しても、スキーの板、金具、靴、ウエア、そして交通費など、かなりの金銭的な負担が伴うため、家庭の経済的な事情のためにスキーに行けない子どもがいるのです。そのため教育委員会では、リサイクルを実施していますが、2011年から2015年の5年間では、リサイクルスキーを希望する市民の応募数は16,312件ですが、実際にスキーが配布されたのは1,583件にとどまり、応募数のわずか1割にも満たないものでした。つまり応募が多数で抽選のため、希望してもなかなか当たらず、必要とする家庭にリサイクルスキーが十分に配布されていないのです。あるお母さんは「2人小学生の子どもがいます。市のリサイクルに応募したが、2人とも抽選に外れ残念でした」と言っています。お金の心配なしに全ての子どもたちがスキーを楽しめるように市がリサイクルスキーの大幅な拡大と、気軽にレンタルできる仕組みを構築すべきと求めました。
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