厚別区民報原稿(2016年3月9日)
市政改革に挑戦
「そのヤジ、被災者の前で言えるのか」
市議会では予算特別委員会の真っ最中です。4日には小形議員が泊原発の再稼働について委員会で取り上げました。先の代表質問で秋元市長は「泊原発再稼働については、現在も原子力規制委員会の審査が継続中であり、現時点での是非については言及できる状況にはない」と、市長自らの態度をいっさい示しませんでした。委員会で小形委員は「福島原発事故から5年が経過したが、原発はひとたび過酷事故で放射性物質が漏れれば、それを止める手段はなく、被曝によって人間の心も体も壊される」と告発しました。その上で「本市の地域防災計画・原子力災害対策には、原子力災害が発生した場合には屋内退避としか記載されていない」と指摘しました。この時、他の委員から「オレは安心だと思っているよ!」という発言や「…それは仮定の話しだろ!」というヤジが飛び交いました。しかし委員の中には「市民の命に関わる重大問題だぞ!」という応援する声もありました。小形議員は「札幌は30㌔圏外だから(何ら対策を)想定しないということか、福島ではまさに想定外のことが起きたのです。特に札幌市は、西風の影響を受ける。万一泊原発で事故があった場合、札幌は大丈夫だと言えるのか」と、厳しく質しました。秋元市長は「全く影響は無いとは言い切れない」としながら、原発問題でまたも自らの考えを述べませんでした。「事故原因が不明のまま原発再稼働はすべきでない」と言っていた前市長の姿勢から大きく後退しています。
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