私が市議会で繰り返し提案してきた介護保険の「受領委任払制度」が十月から始まります。
これは、地域の皆さんに実現するまで議会で「しつこくやる」と、約束してきたもので、市の担当者からも「また質問するんですか」と、いつも敬遠されていました。 高齢化の時代といいながら、介護が必要となっても重い利用料負担のため、必要なサービスを制限せざるを得ない。在宅の生活が困難となり施設入所を希望しても特養ホームは6000人を越える待機者のため、いつまで待っても入所できません。
厚別区では「こういう形で終わることを許してください。介護の大変さを知りました」という遺書を残し、老夫婦の無理心中事件がありました。孤独死や自殺も増えています。具体的な高齢者対策は待ったなしです。
私は、父親を在宅介護していた時に、介護保険の福祉用具の購入費や住宅改修費には、まず費用全額を自分で支払い、その後、介護保険から費用の九割が戻ってくる方式(償還払い)のみであることに大きな問題意識を持ちました。
年金暮らしの高齢者が費用を全額用意しなければならず、負担が大変だからです。実際に費用負担ができず、あきらめたり、利用範囲を狭めている方がたくさんいます。
今度から「受領委任払制度」が使えることで、必要な福祉用具の購入や住宅の改修(バリアフリー化)工事が最初から費用の一割だけを支払えばよくなります。
例えば、住宅改修の場合、いったん全額20万円の支払いが、その1割負担の2万円で工事ができるようになります。
少し時間がかかりましたが、ようやく介護保険の「受領委任払制度」が実現することになります。お年寄り、障がいのある方と家族に朗報です。
PR