シリーズ原発を考える②
「トイレなきマンション」
「トイレなきマンション」とは、原発の致命的な欠陥を示す言葉であり、使用済み核燃料を安全に処理する技術が無いために、核ゴミがたまる一方であると言う意味で使われています。
福島第2原発のような巨大な原発を1年間運転した場合、広島型原爆の約1000発分の核燃料を発生させていることになるといわれています。
その安全処理対策に政府は1993年から既に約2兆1900億円の費用をかけて青森県六ヶ所村に核燃料再処理工場を建設しましたがトラブル続きで、いまだに操業のめどが立っていません。
しかし六カ所村の再処理工場には既に3000トン(1つの原発で1年間に発生する使用済み燃料は約30トン)もの使用済み核燃料が持ち込まれています。
このように、費用も危険も大きくしても安全に処理できないために、現在は原発内で長期にわたり、水で冷却しながら貯蔵しているので、つねに地震と津波の危険にさらされているのです。
政府や電力会社は「原発は他のエネルギーより安上がり」と宣伝し印象づけていますが、放射能の最終処分にかかる費用を反映していないのが実態です。
また、事故が発生した場合にかかる費用や補償、損失は計り知れないのです。 処分体制もないのに、使用済み核燃料を増やし、処分に多額の費用を支出する危険な原発こそ「子孫の将来」を危うくします。原発からの段階的な撤退こそ問題解決の道です。
世界第3位の核ゴミ列島
万年単位の危険!処理技術もなし!原発の使用済み核燃料(核ゴミ)にはプルトニウムなどが含まれています。これらは放射能が強く、半減期が万年単位と長いものも含まれ人類の生存にとって極めて危険な物資です。安全に処分もできず、貯蔵は限界に迫っています。
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