「ランドセルには間に合わない!」
12月、本格的に雪が降り始め、クリスマス、お正月、小学校入学など、懐具合を気にする親の苦労とは裏腹に、子どもたちには楽しい行事が続きます。
日本は教育費が世界一高い。だから親の負担は大変です。しかも労働者の実質賃金は、この3年間に年収ベースで約18万円も減り、就学援助制度を利用せざるを得ない世帯は増えているのです。
12月6日、第4回定例市議会で西区選出の日本共産党田中啓介議員が代表質問を行いました。 就学援助には入学準備金があります。しかし、札幌の場合は、支給は入学式が終わってからの6月から7月に支給されるため、親御さんは費用捻出に大変です。この件は、日本共産党市議団が議会で再三にわたり取り組んできた問題です。今回の議会で、中学生の入学準備金のみ入学前の3月に支給させることが明らかとなりました。一歩前進です。しかし今回は、小学生には適用しないのです。前回、決算委員会で副市長は、「ランドセルなど、必要なお金は入学前に支給することが好ましい」と答弁しました。田中議員は、2015年度の実績から小学生の入学準備金の支給総額は約4100万円だったこと、しかも新たに予算をつけるのではなく、6月に支給しているお金を3月にと、「中学生と併せ小学生への入学準備金も入学式に間に合うように支給する決断をすべき」と求めました。しかし、教育長は小学生への支給については言及しませんでした。
小学生と中学生の子どもがいる家庭では兄弟げんかが起きそうです。これは新たな予算化ではなく、中学生と同様に前倒しで支給するだけです。たとえ煩雑な事務作業だとしても、所得が下がり続ける中で頑張っている親の背中と子どもの喜ぶ笑顔を考えたら、小中学校一緒に3月に支給するための頑張りが市に求められていると思います。
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